【独学OK】現役マーケターが解説する社会人のマーケティング勉強法

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スキルアップのためにマーケティングを勉強しようと思う人は非常に多いですよね。その一方で、どこから手をつけたらいいかがわからず、挫折してしまう人も非常に多いと思います。

”マーケティング”の世界は範囲が非常に広いため、手当たりしだいに本を読んでもなかなか理解は深まりません。

この記事では、専門性ゼロのサラリーマンから専門職のデジタルマーケターに転身したzaiwaが実体験から得たマーケティングをの勉強方法を解説します。

マーケティングの勉強の際に、何から始めたらいいかわからないといった悩みを抱えている人もいるはずです。そんな人でも、マーケティングの勉強の始め方・継続の仕方のコツが掴めます。

マーケティングの知識は全てのビジネスに通用するので、身につけておいて損はありません!ぜひトライしましょう!

zaiwa
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マーケティングとは

”マーケティング”を一言で言うと、売れ続ける仕組みづくりです。

販売や広告集客、サービス企画等のビジネスのかなり広い範囲がマーケティングに該当すると言っても良いです。

一部では広告集客の部分だけをマーケティングと呼ぶことがありますが、範囲が大きく異なるので混同しないよう注意しましょう

Webマーケティング、コンテンツマーケティング、デジタルマーケティングなどの派生語も多く存在しますが、手法や売るものの違いで細分化しているだけなので大本の考え方は同じものです。

マーケティングの分類

マーケティングに必要な知識は大きく分けてビジネスモデル理解・顧客理解・実務領域の3つに分類されます。

分類ごとの詳細を解説していきます。

ビジネスモデル理解

ビジネスモデル理解とは、商品を作って(調達して)からユーザに購入してもらうまでのビジネス全体のライフサイクルを理解することです。

業種やビジネスモデルによって差がありますが、広告によるユーザ集客・接点を持ったユーザへのセールス(販売促進)、既存顧客向けのアフターサポートなどがライフサイクルの一部として一般的です。

全てを網羅することは難しいので自分に関わりのあるビジネスに絞って全体像を理解すると良いでしょう。

顧客理解

顧客理解とは、ユーザが商品を認知し、購入、サービスを体験するまでの動きを理解することです。

”動きを理解する”と言われると行動面のみに目が行きがちですが、顧客の思考や心の動きなど理解する範囲は多いです。

年代、性別、対象のサービスによっても違うケースが多いのでこちらも自分に関わりのあるビジネスから理解を始めることをお勧めします。

実務領域

担当者として実際に行うアクションの知識に該当するのが実務領域です。

実務区分は大きく分けると戦略・集客・セールス・データ分析の4種類です。以降でそれぞれの内容を解説します。

マーケティング戦略

マーケティング戦略とはサービス全体の今後の戦略を立てることです。

主に自社の現状の課題や他社と比較した際の強み、業界動向を元に戦略を立てていく部分になります。

3CやSWOT分析などの戦略を立てる際に使えるフレームワークが多数開発されており、マーケティングの本で解説される事が多い部分でもあります。

どんな業界にも通用するため一番勉強しやすい部分ですが、まっとうな戦略を立てる為には他の知識も必要なのでここだけ勉強しても約に立ちづらい部分でもあります。

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ユーザ集客

ユーザ集客は顧客に売りたい商品を認知してもらう、商品に興味を持ってもらう為の技術です。

集客というと広告出稿が一般的ですが、SEO対策や集客用コンテンツの作成、ユーザによる口コミなど手法は多く存在します。ユーザとサービスの接点を作る為の技術がこの領域に該当します。

セールス・購買促進

セールスはサービスを認知した顧客に対してサービスを理解してもらい、購買してもらうまでのプロセスで使用する技術です。

セールスと言うと店舗での接客を思い浮かべる方が多いと思いますが、サイトのUX設計やメールマガジンを使用したユーザへのレコメンドも該当します。

Webサービスや実店舗、業界によっても手法が多く存在するため、マーケティングの実務部分では一番幅広い領域です。

購買に直結する領域なのでマーケティングでいちばん重要な部分ですね。

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データ取得・分析

データ取得・分析は事業の運営に関わる情報を集計することで、意思決定や新たなビジネスチャンスを見出す技術です。

データの取得方法を確立してデータを集める、販売データを集計して施策の効果検証・改善点を挙げるなどビジネスの全フェーズに関わるのがこの領域です。

会社によっては情報システム部門の仕事のイメージが強いですが、昨今のデータ需要の高まりにつれてマーケティングとしての重要度が上がり、マーケティング部門が携わる会社も多くなってきました。

オススメの学習順序

マーケティングは領域が非常に広いので、手当たりしだいに勉強することはオススメできません。自分の業務に活かすことを念頭に置いて、学習プランを立てていきましょう。

最初はビジネスモデル理解と顧客理解から

最初は実務領域の勉強はせず、ビジネスモデル理解と顧客理解から始めてください

最初は実務に直結しませんが、ビジネスとマーケティング全体像を最初に理解しておくことで実務の位置付けが非常に理解しやすくなります。

具体的な勉強方法は以降のパートで解説しますが、有名なマーケターの執筆している入門書籍を数冊読むと良いです。

全体が見えてきたらマーケティング戦略を薄く学ぶ

ビジネスとマーケティングの考え方の大枠が理解できたら、マーケティング戦略を薄い範囲で良いので学習しましょう。

マーケティング戦略は様々な流派があり、複数を学ぶと混乱してしまうので一つに絞って読み込むと効率が良いです。

定番の手法を学んでおくと他のマーケターと会話がしやすく、解説している人も多くいるのでおすすめです。

実務領域の勉強タイミングは基礎が終わってから

実務領域はマーケティング戦略の基礎が分かった段階で着手しましょう。

初期の段階で学ぶべきでない理由は、下手に実務領域の知識が多くなると手段が目的化してくるためです。

マーケティングは目的に合わせて手法を選ばないと十分な成果が出せないため、手段に固執してしまうのは非常に危険です。

ビジネスモデルの勉強方法

ビジネスモデルの理解にはビジネスモデル・キャンバスというフレームワークの利用が最適です。入門者向けの解説書籍も多く出ているので事前知識がなくても理解はしやすいです。

ビジネスモデル・キャンバスとは

ビジネスモデル・キャンバスとは顧客とサービスの関係を整理するためのツールです。

ターゲットユーザーやユーザーとの関係性、が整理されるのでビジネス構造の理解に最適なツールになっています。

ポジションによらずビジネスの全体像が見えているだけで行動の質が上がるので、全ビジネスマン必須の知識ですね。

zaiwa
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ビジネスモデル・キャンバスの勉強方法

ビジネスモデル・ジェネレーションを読了後に自分の業界や関連業界のビジネスモデル・キャンバスを数枚作れば完璧です。

ビジネスモデル・ジェネレーションでは丁寧にビジネスモデル・キャンバスの作り方が解説されています。また、各業界のビジネスモデル・キャンバスの実例と具体的な作り方が掲載されているため基礎が十分に身につくと思います。

文字よりも画像多めで解説されているのも初心者には嬉しいポイントです。

顧客理解の勉強方法

顧客理解を深めるには新規事業の作り方を学んだ後、著名なマーケターの書籍を数冊読むことを推奨します。

新規事業の教科書が顧客理解に最適

新規事業とマーケティングは関係が無いように思われがちですが、顧客理解という部分では非常に近い部分が多いです。

新規事業の構築プロセスでは顧客のニーズや課題を起点にビジネスを構築するため、顧客理解のフレームワークが多数使用されています。顧客理解のフレームワークはマーケティングでも十分に活用できるため、新規事業の為の教科書はマーケティングの入門書としても最適です。

顧客理解初心者にオススメの入門書籍

新規事業関連で顧客理解を深めるのにオススメの書籍を数冊紹介します。

起業の科学

新規事業担当者の教科書として有名な書籍です。

2章の”課題仮設の検証”以降の章でカスタマージャーニーマップやペルソナなどを使って徹底的にユーザを理解するプロセスが説明されています。

顧客のことを徹底的に理解する・理解しようとするマインドが培える一冊になっています。

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心がわかると物が売れる

消臭力などのヒットCMを手掛けた鹿毛康司さんが顧客理解にフォーカスして書かれた書籍です。

顧客理解に必要な考え方や着目するべき部分が丁寧に書かれていて、初心者にもわかりやすい構成になっています。

ご本人の経験を元にストーリー形式で書かれているので、純粋に読み物としてもオススメです。

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マーケティング戦略の勉強方法

マーケティング戦略は良書1冊に絞って読み込む

マーケティング戦略はかなり多くの書籍がでており、流派やフレームワークも様々なものがあります。

闇雲に多数の書籍に手を付けると混同してしまい理解が悪くなるので非常に危険です。時間をかけてでも良いので、一冊に絞って読み込むようにしましょう。

マーケティング戦略のオススメ書籍

勤務先や所属しているチームの推奨書籍がある場合はそれを読むと良いでしょう。マーケティング戦略には流派が様々あるので、チームと読むものを揃えた方が認識齟齬が生まれづらくなります。

特に会社の推奨書籍がない場合は「顧客起点マーケティング」をオススメします。

顧客起点マーケティング

一人の顧客を理解することを中心に顧客をセグメント化し、マーケティング戦略を立てる方法を解説しています。

マーケティングに関する基礎知識が無いと読むのが辛い部分はありますが、顧客理解とビジネスモデルが理解できていれば十分に理解できる書籍だと思います。

内容が理解しづらい場合は、一度通して読んで全体像を掴んだ後に各章を読み込むと理解がはかどります。

まとめ

この記事では、現役のマーケターがオススメする初心者向けのマーケティングの勉強方法を解説しました。

マーケティングは非常に範囲が広いため、手当たりしだいに学んでも身につかずビジネスに活かせなくなってしまいます。

少しずつでも良いので、良書を着実に読み込んでいけはマーケティングに必要な考え方・知識は身についていきますので是非トライしてみてください。

ABOUT ME
zaiwa
zaiwa
プロダクトマネージャー/デジタルマーケター
年功序列の日本企業でプロダクトマネージャーとデジタルマーケターを担当している。

転勤を繰り返えす為に専門性が身につかない状況に焦りを感じ、2017年から専門性人材を目指して活動開始。数年で社内の認定制度に合格し専門職へのキャリアチェンジに成功する。

AIやツールを用いたによる業務効率化に強く、成果を出しながら稼働を最小限にする方法を日夜研究中。
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